Section 1.1 スクリプトの書き方

じゃ、ここから本格的に TJS スクリプトを書いてくね!
はーい!
まず最初に、TJS スクリプトの書き方を簡単に説明するね。
そうだね。書き方がわからないとスクリプト書けないもんね。
前にこんなスクリプトを書いたの覚えてる?

<最初に書いたスクリプト>

System.inform("TJSに挑戦!");

うん、覚えてるよ〜。
メッセージボックスを表示するスクリプトだよね。
ん、そう。§0.2で初めて実行したスクリプトだね。
で、このスクリプトの最後の文字に注目!
最後の文字って……『;』のこと?
そう!
TJS スクリプトの命令は基本的にこの『;』(セミコロン)で区切られるんだ。
だから…

System.inform
("TJSに挑戦!");

って書いたり…

System
.
inform
(
"TJSに挑戦!"
)
;

って書いたりしてもOKってこと。
えっ!?こんな書き方できるの!?
…っていうか、1つの命令は1行に書くんじゃないの?
まぁ、普通は見やすいように1行に1つの命令を書くけど、 TJS スクリプトは『;』までが1つの命令だから、 『;』が出てくるまでは、改行とかスペースとかタブがいくつあっても1つの命令なんだ。
だから…

System    .    inform    ("TJSに挑戦!");

っていう感じにスペースを途中に入れたり…

System.inform("1つ目の命令");System.inform("2つ目の命令");

こんなふうに、1行に2つ以上の命令を書いたりしてもOK。
ただし…

<これはダメ!>

Sys
tem.inform("TJSに挑戦!");

っていうのはダメ。
System』っていうのは1つの単語だから、途中に改行とかを入れるとエラーになるんだ。
へぇ〜、そうなんだ…
でもなんかややこしくない?
ん〜、まぁ確かにこんな書き方はあんまりしないかな。
スクリプトは読みやすいように書くのがベストだと思うよ。
そういう意味では、普通は1行に1つの命令を書くのがいいかもね。
うん、そだね。
まぁ、とりあえず TJS スクリプトの命令が『;』で区切られるってことは覚えといてね。
はーい。
じゃ次はコメントについて。
コメントって KAG にもある、あのコメントのこと?
ん、そう。そのコメント。
コメントって実行されずに読み飛ばされるから、メモとか書くのに便利なんだよね。
…あ、そういえば、KAG のコメントって『;』で始まるよね?
確かに KAG でコメントを書く時は『;』を使うけど、 あれは KAG だけの話で、TJS のコメントはこれとは別なんだ。
え、そうなの?
うん。
TJS スクリプトのコメントには2種類あって、1つはこういうの。

<1行コメント>

System.inform("TJSに挑戦!");  // メッセージボックスを表示します。

赤い字の部分がコメントね。
//』からその行の終わりまでがコメントとみなされて無視される部分。
で、もう1つはこういうの。

<範囲コメント>

/*
メッセージボックスを表示します。
*/
System.inform("TJSに挑戦!");
/*
    /*
        コメントは二重になっててもOK。
    */
*/

これも赤い字の部分がコメントだよ。
/*』と『*/』で囲まれた部分がコメントとみなされるから、 これだと何行でも一度にコメントにできるんだ。
確かに KAG のコメントとは全然違うね。
でも、一度に何行もコメントにできるのってちょっと便利そうだよね。
ん。どっちもよく使うから覚えといてね。
うん、わかった。
じゃ、今回はここまでね。
次回は今の時刻を表示するスクリプトを作るよ。
あ、なんかそれ時計っぽいね〜。
まぁね。
それじゃ、また次回ね!


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