Section 0.2 スクリプトを書く準備をする

じゃあ早速 TJS スクリプトを書いてみよ!
…って言いたいところだけど、まずは準備をしなくちゃね。
最初に吉里吉里をダウンロードするんだよね。
うん。まずは吉里吉里ダウンロードページから吉里吉里本体をダウンロードしてきてね。
この講座では安定版の『吉里吉里2 SDK version 2.28 / KAG3 version 3.28』を使うことにするね。
ってことは、"kr2_228.lzh" でいいんだよね?
ん、そう。
これより古いバージョンのを使うと、これから先作ってくスクリプトの一部がちゃんと動作しなくなっちゃうかもしれないから、 『吉里吉里2 SDK version 2.28 / KAG3 version 3.28』以上のバージョンの吉里吉里を使ってね。
ちなみに、これより新しいバージョンだったら、開発版を使っても OK だよ。
うん、りょーかい。
じゃあ、ダウンロードしたファイルを、適当な場所に解凍して。
はーい。
解凍できたら、最初に readme.txt と、ライセンスについて書かれてる license.txt を読んで、ちゃんと内容を理解しといてね。
うん、わかった。
あと、TJS スクリプトを書く時には、TJS2リファレンスと吉里吉里2リファレンスを参照することがよくあるから、この2つはチェックしといてね。
それぞれ kirikiri2 フォルダの中の tjs2doc フォルダと kr2doc フォルダの中にあるよ。

<リファレンスのある場所>

リファレンスのある場所

それじゃ、次はプロジェクトフォルダを作るね。
プロジェクトフォルダの名前は何でもいいし、作る場所も適当でいいんだけど、 とりあえず今回は C:\tjs をプロジェクトフォルダにするね。
プロジェクトフォルダの中に、kag3 フォルダの中にある template フォルダをコピーするんだよね?
ううん、最初は KAG を使わずにスクリプトを書いていくから、当分 template フォルダの中身は使わないよ。
えっ、そうなの?
うん。だから、TJS スクリプトを書いて実行するのに必要最低限のファイルだけコピーすることにするね。
わかった。
じゃあ、どのファイルをコピーすればいいの?
まずは kirikiri2 フォルダの中にある krkr.eXe だね。
これがないと始まらないからね。
だね。
あとは、プロジェクトフォルダの中に test って名前のフォルダを作って、 その中に template フォルダの中にある startup.tjs っていう名前のファイルだけをコピーして。
うん、おっけー。
あとは?
これで終わりだよ。
えっ、たったこれだけなの?
うん。
これでとりあえず TJS スクリプトを実行できるから。
そうなんだ。
えっと、じゃあこれでいいのかな?

<プロジェクトフォルダの構成>

プロジェクトフォルダの構成

ん、これで OK。
じゃあ、startup.tjs を開いてみて。
これって普通に開けるの?
うん、テキスト形式のファイルだから、メモ帳とかのエディタで編集できるよ。
あ、そうなんだ。
じゃあ開いてみるね。

<template フォルダにあった startup.tjs の中身>

// startup.tjs - スタートアップスクリプト
// Copyright (C) 2001, W.Dee  改変・配布は自由です


// このスクリプトは一番最初に実行されるスクリプトです
Scripts.execStorage("system/Initialize.tjs"); // system/Initialize.tjs を実行

えっと、なんかよくわかんないことが書いてあるんだけど…
あ〜、別にこのスクリプトがどういう意味かってことは解らなくても大丈夫。
ただ、startup.tjs っていうファイルは、そこに書いてある通り、一番最初に実行されるスクリプトっていうことは覚えといてね。
へぇ、そうなんだ。
うん、わかった。覚えとくね。
ん。じゃあ、このファイルの中身を全部消しちゃって。
えっ、消しちゃっていいの?
うん。このスクリプトは KAG 用だからね。今は KAG は使わないから消しちゃって OK。
で、代わりにこのスクリプトをファイルに書き込んで、ファイルを保存して。

<最初のスクリプト>

System.inform("TJSに挑戦!");

うん、保存したよ。
それじゃ、このスクリプトを実行してみるね。
test フォルダを、krkr.eXe にドラッグ&ドロップしてみて。

<ドラッグ&ドロップで実行>

ドラッグ&ドロップで実行

は〜い。
test フォルダをドラッグアンドドロップで、実行!

<実行結果>

表示されたメッセージボックス

あっ、メッセージボックスが表示されたよ!
ん、これで OK。ちゃんと実行できてるね。
さっきのスクリプトって、メッセージボックスを表示するスクリプトだったの?
うん、そうだよ。でも、詳しい説明はまた今度するね。
とりあえず、ちゃんと TJS スクリプトが実行できたことだし、今回はここまでにしとくね。
あ、もう終わりなんだ。
うん。最初のうちは、焦らずに少しずつやっていこ。
うん、わかった。
それじゃ、また次回ね!


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